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インドネシアで排ガス規制、ユーロ4が、導入される?

今週の気になったニュース。
ユーロ4規制を導入するよ、と言うニュース。

報道によれば、8日に環境・林業省のダスルル・チャニアゴ空気管理局長が、 今年10月から欧州の排ガス規制「ユーロ4」を、インドネシア国内の大都市で導入すると言う『目標』を明らかにしたそうです。 更に、このユーロ4規制を2021年にインドネシア全体として2021年から適用、2025年にはインドネシア全体で「ユーロ5」を適用するそうです。このユーロ4導入に向けた規定の草案は既に環境・林業省内、法務管轄部署に提出済みだそうで、一連の手続きが終われば、シティ・ヌルバヤ環境・林業相の承認の上で大臣規定として成立するそうです。同局長によると、インドネシアは排ガス規制の面でも隣国に追い付かなければならないとの事です。この発言から察するに、その背景は東南アジア域内の自由貿易制度の進展と見ました。

個人的に少し驚いたのが、西ジャワ州ロンガン及び、東カリマンタン州バリクパパンの製油所では昨年末からユーロ4基準の燃料生産のための改修が行われ、既に準備を進めているそうです。珍しく段取りが良いですが、何か意図でもあったのでしょうか?
尚、インドネシア自動車協会の会長、ヨンキー・スギアルト氏によると、インドネシア自動車協会はこれまで政府に早くユーロ4を導入するよう訴えていたそうです。その理由は、ユーロ4の導入で、自動車メーカーは輸出仕様に調整を加える必要がなくなると言う事だそうです。排出ガス規制をクリアするには、排出ガスをコントロール技術が必要で、電子制御超高圧コモンレール燃料噴射装置、排出ガス再循環EGR、微粒子捕捉フィルターDPF、NOx吸収還元触媒などを装着する必要がある訳ですが、仕向地毎に設定を変えていたのでは、効率が悪く、数による効果が出ないですからね。

ちょっと、脱線です。何故、製油所の改修が必要かと言うと、ガソリンや軽油の品質が大きく影響するからで、ガソリン、軽油には硫黄分、ベンゼン分、芳香族分などがあり、排出ガスに影響するけれども、特に排出ガス処理装置の性能を充分に発揮させる為にも硫黄分の低減が重要で、規制されているそうです。
JXエネルギーのHPが分かり易いので、見てみて下さい。
燃料硫黄分規制値 (単位:質量ppm
排出ガス規制   導入時期 ガソリン      軽油       EU燃料指令
    EURO-3       2000年     150以下   350以下        98/70/EC
    EURO-4       2005年       50以下     50以下    2003/17/EC
    EURO-5       2009年       10以下     10以下    2009/30/EC
 注)私の様に、100%文系の人にとっては???かも知れない、単位として書いてる質量ppmですが、百万分率だそうです。つまり、PPM= Part Per Million =1,000,000分の1で、法令で定められている百万分率(ppm)には、質量百万分率と体積百万分率の2種類があり、上記の場合は質量ppmとなっています。ppmは製造業などでは、不良率なんかを表す際によく使われますね。

この報道を見て思い出すのは、Low Cost Green Carの発布遅れです。LCGCは2010頃に施行されていたはずですが、遅れに遅れました。自動車会社は法整備の遅れに合わせて計画を延ばしに延ばし、準備が整ってからも何ヶ月も待たされる事になって、設備があるけれど、生産が出来ない状況に追い込まれてましたね。企業側は最悪だったでしょう。巨額の投資回収が出来ないわけですから。この規制は、いつかは導入されるべき規制です。まだまだ、紆余曲折があると思いますが、インドネシア国民がメリットを享受できる様、日本企業がお手伝いできれば、良いですね。