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先月ですが、今のインドネシア経済状況を表しているニュースでした

先月のニュースですが、アストラ・グループの決算がニュースになっていましたが、これがインドネシアの今を如実に物語っておりました。インドネシアの経済状況は不透明で、今年はダメだが、来年年央には回復するだろうとの楽観的な意見もありますが、昨年も同じことを言っていた訳で、まだまだ予断を許さない状況とも思えます。鍵は中国経済の減速による経済への影響、さらにそれを端にした政治的混乱もあるかも知れません。最悪シナリオですが。とは言え、インドネシアに来る日本人の数は依然として多く、日本からの投資はまだまだ旺盛であると感じています。

では、長ったらしいですが、アストラの昨年度の決算状況です。

最初に全体から。

・ 純利益は前年比で25%減(14兆4640億ルピア)。

 ・売上高は前年比9%減(184兆1960億ルピア)。

コレは昨年一年間を通じてコモディティー価格の下落と国内消費が縮小した影響との事です。特に売上が低迷したのは自動車、重機・鉱業、アグリビジネス。

 

部門毎の純利益>

・自動車(四輪・二輪・部品) 12%減(7兆4640億ルピア)

・金融 25%減 (3兆5550億ルピア)

・重機・鉱業 28%減(2兆3420億ルピア)

・アグリビジネス 75%減(4930億ルピア)

・インフラ・ロジスティクス 17%減(4060億ルピア)

・IT 2%増(2040億ルピア)、コレが唯一、気を吐きました。って言っても2%ですが。

 

部門別詳細>・・・これが、正に今のインドネシアを物語ります。

・自動車四輪(トヨタ、ダイハツ、いすゞ、BMW、プジョー、UDトラックス)の販売台数はなんと、17%減の51万台に縮小、アストラの市場シェアは1ポイント減の50%。いや、それでもまだ半分はアストラなので、凄いと言えますが。

 

・二輪は、市場シェアで5ポイント増の69 %に拡大するも、販売では最大手のアストラ・ ホンダ・モーター(AHM)の販売台数で12%減(450万台)で、市場の縮小がハンパない事を表しています。

 

・四輪・二輪用部品を扱っているアストラ・オート・パーツは、OEM市場の縮小やルピア安が重なり、何と・・・純利益63%減(3190億ルピア)です。

 

・金融では、四輪金融アストラ・セダヤ・ファイナンスの純利益が17%減(9690億ルピア)。但し、市場シェアの拡大と商品多様化によって、二輪 金融フェデラル・インターナショナル・ファイナンスは純利益で15% 増(1兆5000億ルピア)です。一方で、プルマタ銀行の純利益は・・・何と、84%減(2470億ルピア)。損害保険アスランシ・アストラ・ブアナの純利益は10%減(9110億ルピア)。

 

・重機・鉱業部門では、ユナイテッド・トラクターズ(UT)の純利益が28%減の3兆9000億ルピア。U Tの主力事業コマツ製建機の販売は、40%減(2124台)。そしてUTの鉱業請負子会社パマプル サダ・ヌサンタラは、石炭生産量が4%減の1億0900万tとなり、売上高は9%減少。

 

・アグリビジネスでは、農園アストラ・アグロ・レスタリの純利益が、これまた激減で75%減(6190億ルピア)。CPパーム粗油の販売量が24%減の100万トンとなり、CPO価格が16%低下した事も大きく影響。主要取引先国の需要が減少しています。先々月である1月の販売量は前年同月比で10.4%増、74,951tですが平均販売価格は21%減でした。

 

この様に多岐に渡る事業を展開しているアストラ・グループがこの様な状況で、インドネシアの経済状況がもろに数字となっている様に思います。尚、不動産等の情報は含まれていませんので、また何かのニュースがあれば、観察してみたいと思います。・・・極端な値上げは無さそうですが、価格が落ちたとも聞いておりません。ただ、私のアパートの家賃は、私には値上げに見えますが、アパート側は値下げしたと言ってました。