インドネシアの2輪市場は不調が継続中

AISI(インドネシア二輪車協会)が2016年2月の加盟各社の国内販売・輸出台数を発表しています。
前月比では、24.5%増の551,930台です。(1月は443,449台でした。ですので、累計では995,379台です。)

この数字分析すると、次の様になります。
対前月比で24.5%増加です。これは、年度末に無理やり売った反動で1月の需要が減っていたのが通常に戻ったと言う意味かも知れません。
前年同月比では、▲3.3%です。コレで、何と6ヶ月連続の前年同月比割れです。
累計も前年同期では▲8.2%です。つまり、昨年からの市場の縮小の傾向は今も尚、継続中と読み取れます。やはり、コモディティ価格の下落、為替レートの悪化(ルピア安)、インフレなどで国民の購買力が低下している現れの一つと考えます。(世界的な経済の減速で国際市場での商品価格が安くなり商品を売っても大して儲からず所得として分配されない=パーム粗油が好例、インドネシアは資源国であるものの加工技術が無いから結局は輸入せざるを得ないし食料も賄い切れておらず輸入しているが高い買い物になってしまう、コスト高になるから物価は上がるし自然災害などでも需給バランスが崩れて物価が上がる=この様に所得が増えないが、物価は上がるので、スタグフレーションの懸念ありと言う専門家もいます。)

では、最後に、AISI加盟各社の実績を記します。
ホンダ     367,958台  シェア66.7%  前月比25%増 (輸出5,290台含む)       前月は294,476台
ヤマハ     154,976台  シェア28.1%  前月比21.5%増  (輸出15,741台含む)   前月は117,603台
スズキ       16,089台  シェア  2.9%  前月比84.5%増  (輸出4,368台含む)     前月は8,720台
川崎重工    11,768台  シェア  2.1%  前月比1.7%増    (輸出687台含む)        前月は11,569台
TVS             1,139台  シェア  0.2%  前月比5.4%増    (輸出980台含む)         前月は1,081台