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パンチャシラの日と、未だ彷徨うインドネシアの闇の亡霊

今日は、インドネシアの闇の一つです。
今日は首都、ジャカルタでデモがあったのかな? 聴衆に攻撃を加えると脅迫してレディーガガのコンサートを中止に追い込んだ過激集団、イスラム防衛線戦のデモです。大使館から、注意喚起メールが配信されています。最近は聞かないですが、断食月に日本人繁華街であるブロックMの成人カラオケ店などを襲撃しに来るのは、こいつらです


※ こちらは、在インドネシア日本国大使館の一斉通報(INSIDE Integrated Notify Support In Disaster & Emergency)です。
  このメールは、在留届、メールマガジン及びたびレジに登録されたメールアドレスに自動的に配信されておりますので、重複して配信される場合があります。
  
大使館からのお知らせ
イスラム擁護戦線(FPI)によるデモについて≫

      平成28年6月2日(大16第23号)
      在インドネシア日本国大使館


 報道及び当地治安当局からの情報によれば、明3日(金)午後1時から、イスラム擁護戦線(FPI)による4千人規模のデモが行われる模様です。デモ隊は、午後1時にイスティクラル・モスクから大統領宮殿へ移動し、抗議活動を行った後、次いでジャカルタ州政府へと移動する見込みです。
つきましては、在留邦人及び旅行者の皆様におかれましては、デモ活動が行われるイスティクラル・モスク、大統領宮殿およびジャカルタ州政府周辺は激しい渋滞が予想されますので、車での移動に際してはご注意いただくとともに、今後のデモ活動に関する情報にご留意ください。
また、デモの目的は1965年9月30日にインドネシアで発生した政治事件(いわゆる9.30事件で、スカルノ大統領の失脚、スハルト大統領への権力移行、共産党員・シンパの大量虐殺へと発展した歴史的事件)にかかる最近の政府の対応及び最近の容共の動き(インドネシアでは共産主義は禁止されている)に対する批判です。デモ隊の一部が暴徒化する可能性もありますので、デモが行われている地区周辺には近づかないようにして、デモ隊を見かけた際には直ちにその場から離れ、ご自身の安全を図るようにしてください。


インドネシア日本国大使館    
TEL 021-3192-4308
FAX 021- 315-7156
○大使館ホームページ: http://www.id.emb-japan.go.jp/index_jp.html 
               : http://m.anzen.mofa.go.jp/mbtop.asp (携帯版)
○大使館閉館中の緊急連絡(24時間対応) 
    021―3192-4308(代表)
    (続けて、1(日本語選択)のあと2(緊急の要件)をプッシュしてください。)


ざっと、こんな内容です。

インドネシア独立戦争や98年の暴動だけではないんです。報復を恐れて未だに固く口を閉ざして未だに全貌が分からず、5〜20万人、又はそれ以上が虐殺された大事件があり、それが9・30事件です。かのデヴィ夫人も大変な恐怖や憤りを感じられた事と思います。と、言うのは当時の共産党スカルノ初代大統領に取り入り、勢力を拡大する中で起きた共産党員と思われる市民がロクな取調べも無しに虐殺された事件であり、スカルノ初代大統領は追われ失脚し、32年に渡るスハルト政権が誕生しましたから。

1965年9月30日深夜、陸軍左派がスカルノ大統領を守るとして親米派の陸軍将軍ら7人を拉致、殺害して革命評議会を設置したことに対し、当時の陸軍戦略予備軍司令官、スハルト少将が直ちに鎮圧、中国共産党の支援を受けたインドネシア共産党(PKI)の陰謀だとして弾圧しました。さらにスハルト共産主義者は残虐だと市民の恐怖を先導し、市民に共産党員狩りを焚付け、市民同士の虐殺が全土に及にます。しかし、詳細は加害者、被害者ともに固く口を閉ざしたままであり、不明のままとなっています。また、加害者は誰一人として逮捕されていません。スハルトの謀略やCIAの仕業など、様々な憶測がありますが、スカルノスハルトもこの世にはおりませんので、確かめようもありません。又、加害者には政治・経済で重要なポストに就いている事が多く被害者は言い出せないままですし、加害者も古傷を抉られたくないと言う思いが強く、双方共にタブー視しており、今もなお、過去の亡霊に取り憑かれたかの様です。

また他方で、日本を含む諸外国は虐殺が行われている際、沈黙を守りました。ドミノ式に東南アジア各国が共産化する事を恐れた為で、アメリカは寧ろ、スハルトを支援し、共産党員の名簿を提供するなど、虐殺が更に捗る方向の支援を行っていました。時代が時代とは言え、後味の悪い話です。日本も含め、外国政府も市民が虐殺されるのを分かっていて見殺しにした形です。

しかし、民主化が進み、軍をバックに持たないジョコ大統領が誕生した為、大統領が謝罪するのではないかと言う憶測もあり、物議を醸しています。このFPIのデモは正にその様な動向を封じる為の動きです。それはそれでインドネシア国民が彼らにとって正しい選択をして頂ければ良いと、私は思いますが、FPI=イスラム防衛線戦などは許せない理由があるのでしょう。イスラムと虐殺は関係ないと思うのですが、関係無いのに反対だと、しゃしゃり出てくると言う事は、そう言う事でしょうか? ムスリムムスリムを害するのは頂けないですが、そう言うよろしくない似非ムスリムがいるなら、その様なイスラムの名誉を穢すような者からイスラムを防衛しなければならないと思うのですが、どうなんでしょうか。治安当局も苦々しく思っている団体です。これも闇の一つと言えるかも知れません。

インドネシア民主化が進んでいます。FPIの様な狂信者もデモが許されるのは民主主義のお陰という事をFPIのメンバーは理解しているんでしょうかね。私個人としてはまだ、法治国家だとは思いませんが、スカルノ初代大統領の良い遺産は脈々と受け継がれています。私はインドネシアの国是、パンチャシラこそ、インドネシアが世界に誇れるものだと思います。パンチャシラは、インドネシアが独立宣言を発表する2ヶ月半程度前となる1945年6月1日に後の初代大統領となるスカルノ同志が発表した五原則をベースにしており、唯一神信仰、人道主義民族主義、民主主義、社会正義の五つとなっています。ジョコ大統領は今週6月1日に、パンチャシラの制定記念日である6月1日を2017年から祝日にすると決めたそうです。願わくば、インドネシアの国民が毎年、この日に国是を象徴する国章、ガルーダ・パンチャシラに書かれている『Bhinneka Tunggal Ika (多様性の中の統一)』を想起し、様々な民族、様々な文化、様々な価値観、様々な言葉、様々な宗教など、多様性を受け容れ入れてくれる国となってくれる様に期待したく思います。

しかし、日本もそうだけどインドネシア国民も扇動耐性の無い人達だなぁ。