世銀の四半期報告書

世界銀行の四半期報告書に記事を地元紙、コンパスを機内で読んだのですが、忘れてきた。気になりますので、日本語の報道を探したら、次の様な内容でした。

 

 ・インドネシアの実質GDP成長率予想は2016年も2017年も、3月の前回報告書から据え置きとなっており、2016年は5.1%、2017年も5.3%。

 ・2016年は「慎重な金融政策、インフラ公共投資の増加、投資環境改善に向けた政策改革が、インドネシアの成長率を5.1%に維持させる」

 ・一方、世界経済の減速が必要な投資を限定的にとどめるので、投資家の信頼を得るため、改革の継続が必要。

 ・2015年9月以降のインドネシアの経済政策パッケージについては「規制緩和が進みつつある」が、政策が良好に実施されるかは不確実、外資には依然として門戸が閉じられている分野が多い。

 ・インドネシア政府の歳入に減少圧力が掛かっており、インフラ開発の上では民間投資の拡大が必要だとも提言。

 ・商品(コモディティー)価格の下落に対処するため、製造業とサービス業の拡大が必要。

 

この報告書は実際に生活している中での実感とマッチングしていますので、そんなものだろうなと思います。

以前から、私個人として気になっているのは、一番最後の部分で、インドネシア政府は長期計画において依然として一次産業に重点を置いているように見えます。一次産業は重要でありますが、高付加価値を生産する製造業やサービス業を盛り上げる施策は無いものかと感じています。しかし、生産性の向上無しに大幅賃上げを黙認するどころか、支持するかの如き地方首長ばかりでは、高付加価値を生む産業も育たないでしょう。目先の利の為に国民を甘やかすのではなく、百年の計を打ち立てられる事を願っています。