マルチプル・ビザの有効期限が延長へ ~分かりづらいインドネシアの査証(VISA)

インドネシアの難解な仕組みの一つ、VISA。

 

7月11日、インドネシア内閣官房はウェブサイトで、外国人の数次ビザ(マルチプルビザ)の有効期間を5年(従来=1年)に延長したと伝えたそうです。

これは国際社会の潮流に対応することが狙いとの事・・・えっ(゚д゚)!外国人の立場で受ける感触と違うのですが、そういう事なんでしょう。

 

数次ビザは有効期間内に複数回の入国が可能なビザで、1回の滞在は60日以内。(発行日から90日以内に入国しなければ失効)と言う事らしいです。

 

しかし、ですよ、多くの日本人は次の様に解釈していた筈です。=数次業務査証(212)は、有効期間が発行日から1年間で、一回の滞在期間は、有効期間内において、「60日間」何度も入国が可能。実際にこの様な運用で業務を遂行していた日本人を多く知っています。

 

しかし、或るインドネシアに非常に詳しい日本の旅行代理店からのメールでは次の様になっていました。=東京・インドネシア大使館の査証部に確かめたところ、数次業務査証の一回の滞在許可が「60日間」のため、インドネシア入国時に、査証の有効期間が「60日間」以上無い場合は、たとえ数日の滞在であっても数次業務査証での入国が認められない場合がある。

 

つまり、マルチプルビザの有効期限の残りが約2ヶ月を切ってしまった場合、有効期限内でも入国を認められなかったり、難癖を付けられる可能性があると言う事です。じゃ、逆に有効期限が約2ヶ月以上あれば、60日弱を滞在した後で再び戻って来て30日滞在=合計で90日しても良いと???これは様子を見ないと何とも言えないですね。私は自信がありません。

 

インドネシアでは、適法に処置していても現場の担当官の解釈が異なっていて、金品を要求される事も珍しくありません。ですので、シッカリとエージェントに確認して下さい。法が改正されても現場が徹底されていない事もあります。純粋に観光でインドネシアに行く場合、ノービザで良い事となりましたが、改正当初はVOA(VISA On Arrival)を取得しなさいと言われた外国人もいた様です。インドネシアでは特に安全を見る事が大切だと思います。

 

ビザ全般を調べるのでしたら、在東京インドネシア大使館のHPやインドネシアに詳しい旅行社のHPをご覧になると親切に書いて下さっています。一つ、付け加えるとすれば、インドネシア大使館のHPよりも、実際に業務を行っている民間企業の方が現場の生々しい実態を把握しており、教えてくれます。