インドネシアの2輪車市場、第1四半期の結果

AISI=インドネシア二輪車協会は、1月から3月の第1四半期における加盟会社、5社の国内販売と輸出台数を発表しました。

結果として、1,578,718台で、前年同期比4.1%減でした。昨年2015年の販売は、経済成長が著しかった2010以降で最低の結果となりましたが、今回のデータはそれを下回る勢いですね。やはり、経済成長率の減速により、消費者の購買力が低下している事の現れであるそうです。実際、インドネシア2輪車業界の覇者、アストラ・ホンダ・モーターの役員は、天候やコモディティー価格の低迷で、ジャワ島以外の地域を中心に二輪車の販売が伸び悩んでいると明かしているそうです。・・・とは言っても、さすがはホンダ、最大のライバルであるヤマハが2桁の販売減少率の中、ホンダは増なんですよね。下を見て下さい。
また、AISIは、第1四半期には中央銀行の利下げや石油燃料の値下げ等、消費を刺激する様な政策、更に為替相場の安定など経済状況の改善もあったとしつつも、販売は回復できなかったとしています。一方で、4月1日から石油燃料が再度値下げとなった事などから、今後の二輪車消費の促進に期待するそうです。また、朗報ですが、3月の単月での国内販売・輸出台数は583,339台で前月比5.7%増で、これは前年同月と比べると3.8%増、つまり、2 月まで続いていた前年割れの傾向が止まったという事になります!

[ 第1四半期のメーカー別販売台数 ]
ホンダ=1106,929台(前年同期比で1.1%増)
ヤマハ=401,741台(13.5%減)
カワサキ=33,555台(26.6%減)
スズキ=32,984台(8.6%減)
TVS=3,509台(34.1%減)

[ 3月のメーカー別販売台数 ]
ホンダ = 444,495台(輸出は4324台、前月比20.8%増)
ヤマハ = 119,162台(輸出は10,746台、前月比23.1%減)
カワサキ=10,218台(輸出は736台、前月比13.2%減)
スズキ = 8,175台(輸出は3,090台、前月比49.2%減)
TVS = 1,289台(輸出は1,102台、前月比13.2%増)